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2007 05,22 20:08 |
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2007 05,21 21:18 |
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書籍名:大相撲勝負四十八手図解
著者:華本安次郎編・画 発行年等:明18.10 大阪:文昌堂 タイトル:大相撲勝負四十八手図解 その4 できれば古文書を読めるようになりたい。ぼちぼちと仮名の読みの練習をしているところ。 この四十八手の紹介は、分からない字も多いが、勉強になっている。 13.ためだし 14.たぐり 15.ひさごまわし 16.とびちがひ 13.ためだし 本文:ためだし(ため多し) すがり○も出 はづみにより かいなひねり さかてなげ 等に○○ コメント:ため出しは極め出しの事。もろ手の閂(かんぬき)ではなく片閂。泉川にため出すなどという。 イラストでも身体は開きすぎだが片閂になっている。 相撲新書の四十八手手解説によると相手が残ったら腕捻り、負投げ、逆手投げ等に変化するとのこと。 仮名:さかてなげの後ろが「等に」であることが分かった。 14.たぐり 本文:たぐり(多ぐ里) のこれば内がけ 外掛け 切かへし さまざまあり コメント:相撲新書の四十八手手解説によると相手の腕をたぐり足をかけるとある。「たぐり」の付く技には「蹴手繰り」と「手繰りこみ」がある。解説からすると蹴手繰りの方が近い。本文でも残れば内外掛け、切り返しと足技にいっているので、やはり蹴手繰りに近い技か。 手繰りこみは腕を持っての引き落とし。または前方への腕捻りのような技。 仮名:これは割と読めた。「切かへし」の「切」のつぎは送り仮名の「り」ではなく「か」 さまざまの「ま」は「満」 15.ひさごまわし 本文:ひさごまわし 此○はなげの○かたる摩○くいふ コメント:足を取られた時首根っこを抑えながら、まわしを持った方は引き上げるように投げる。 ひさご(瓢)はひょうたんの総称。相手をひょうたんに見立てているんでしょう。落語に「ちょうず」を廻すというのがありますね。さてちょうずとは? 仮名;「ひさごまわし」の「わ」は単独で出てきたら読めない。 16.とびちがひ 本文:とびちがひ 此手はえほぐれよりたてまれにかねへ ゆきあひ しづひき のぼりがけになる ○れた○○く コメント:私が飛び違いと聞くと立合い一瞬の蹴手繰りを思い浮かびます。しかしここでいう飛び違いは食い違っています。相手と体を入れ替え後ろから突き出す技のようです。 仮名:読めない |
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2007 05,20 09:58 |
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書籍名:大相撲勝負四十八手図解 9.ぎやくなげ 本文 ぎゃくなげ くだけばけば本手なげ○なれど かくのごとく○○になりたればかくなげ○○ コメント 単なる上手投げにも見えるけど・・・・。 とあるページによるとぎゃくなげは ・掴み投げ ・網打ち(あみうち) ・二丁投げ をさすそうだ。このイラストを見ると今から掴み投げに行くところのようだ。えいっと吊り上げて右後ろに投げ捨てる。普通の投げと方向が逆なので逆投げ。 この間「夏の思い出」をコーラスで歌った。 「夢みて咲いている水のほとり 逆な投げ色にたそがれる はるかな尾瀬 遠い空」 なんか変だ。ちなみに私はベースです。 10. なげ 本文 なげ 是を本手なげといふ み○おかれ○○又 よりなげともいふ コメント これが「なげ」かぁ。他のなげはどうなんだって思ってしまう。 雰囲気的には腰投げや大腰という感じだ。2行目はなんて書いてあるか分からないが、3行目は「よりなげ」ともいうとある。寄り投げは寄っていってひきつけて腰を入れて投げるらしいので、そのあたりが類似しているかな。 11. つまどり 本文 つ(津)まどり こつまどりとは別也 コメント 本文がいいかげんな気がする。技の説明をせんかい!と思ってします。小褄取りとは別、じゃぁ小褄取りってどんな技なの?私の感覚では妻取りは後ろ側からとるが、小褄取はもう少し相対(あいたい)した状態から足首を持って持ち上げる感じ。裾取りは投げを打たれた時に相手の足の裾を取り相手に身体を浴びせ掛けるような技だと思っている。 ちなみに協会説明では 褄取り:相手の体の横につくようにして、前に泳いだ相手のつま先を取って、後ろに引き上げて相手を倒すこと。 小褄取り:相手の足首を正面からつかみ倒すこと。 (協会決まり手も合ってるね) 裾取り:相手に投げを打たれたとき、こらえながら一方の手で相手の足首を外側から取って倒すこと。 本文の文字だが、最後の字はどうやら「也」のようだ。 12. さまた 本文 さまた 此手は何れの時にか○けん○○○○ 大さまたといふ者日本に○り数多の 相撲を取けるが此大さまた手合すると ひとしく者の手にて多くの人をなげ ころせしより此手はじまる。 し○○に○西十○よい○のあり 生年十八才にて此大さまたにかちけりといひつたふ コメント 一方褄取りと違いこちらはやたらと本文が長い。 本文もう一つ分からないが、昔おおさまたという力士がいて多くの人を殺したような物騒なことが書いてあるようだ。 技としての大さまたは現在では大股に相当する。さまた返しともいう。内側から足を取るが外側からとれば渡し込みである。大きく決まると大渡し。しかし渡しこまないで足を取って投げのように投げ捨てることがある。これは結構今でも見られる。朝青龍などもたまに披露する。今の決まり手では足取りになってしまうが、これは外さまたという。さまたは「小股」と充てられるが、叉股・左股・逆股とも書く。 |
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2007 05,19 19:27 |
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書籍名:大相撲勝負四十八手図解
著者:華本安次郎編・画 発行年等:明18.10 大阪:文昌堂 タイトル:大相撲勝負四十八手図解 その2 やがら 持ち出し 逆手投げ すくひなげ 5.屋がら 本文: 此手なげのうちかへ?ねにみせかけ やがらにふつてなげるゆへにかくいふ ?ゆんでやがらめてやがらといへる?? コメント 矢柄投げ 普通は矢柄と書く。矢柄が矢入れた筒で背中に背負う。矢柄から矢を出すのに似ているところからこの名がついたのではないだろうか?二丁投げという大技もある。柔道の体落としから払い腰まで含む。相撲では相手の足を一変に払うような投げが少ないのでこの手の技は技が分化していない。、大外刈りも含まれるかもしれなし。大外刈りに対応する技として二足掛けがあるが、現在の決まり手にはない大外仮に似た感じで勝負がついたときしかたなく二丁投げを取るかもしれない。と話は完全に横道にそれたが、二丁投げの別名も矢柄投げである。矢柄投げにはこのイラストで示されているような投げと、二丁投げと2種類あることを覚えていても損はない。ただし、まず得もないので、覚え損・・・どうも覚えたら損かもしれない。 矢柄投げはやぐら投げとも混同される。掴み投げにも似ている。典型的な矢柄投げは、相手を回しを掴んで振り回し、相手の体が土俵と平行になるぐらい力まかせに振り回す。やぐらは足の力を使って上に持ち上げる。掴み投げは最近定義がややあいまいだが、原則は右手で相手を掴めば右に振り落とす。左で投げれば左に投げる。一般に矢柄も含まれるが、右で掴んだら投げは右から左へ、左で回しを掴んだら左から右へ投げるものである。 やぐら投げが得意だった羽島山が矢柄投げも披露したと言われている。もう半世紀も前のことになってしまった。 現在典型的な矢柄投げが出たらどのような決まり手になるだろうか?まず何の変哲もなく上手投げだろう。残念! 6.持ち出し 本文:此手は大力なしでは??さればといいへり 土俵が??といふるあれどね?なしでは ?の入かへなりがたし コメント 持ち出し 相変わらず本文は読めない。一番初めにある「此手」はやっと分かった。 持ち出しは現在なら普通に「吊り出し」でしょう。しかし吊り出す技でもけっこう色々バリエーションがある。今は後ろから吊って出したら「送り吊り出し」。以前は非公式だけど「抱え出し」って言ってた人たちがいる。また「後ろ胴突き」とも言ったらしい。 ここで紹介されている「持ち出し」だけど、横様に抱えて出す技らしい。 そのほかには腰を使わないで腕力で吊り上げて出してしまう「さげだし」などもある。 またおなかに乗せて出すのも「持ち出し」と言ったらしい(イラストは前者)が、「腹やぐら」や「胸やぐら」も同じような技だろう。別に腹に乗せて投げなくても腹やぐら、胸やぐらと言ったと思う。 7.さかてなげ 本文: おひなげ うでなげ たすきなげなと おなじやうに?もの? コメント: こんな技は見たことが、本当にあったの?と思うが、明治時代の撮影用の取組(当時の技術では本場所は暗くて取れない。写真でさえも本場所のものは暗くてよく分からないのが多い)で、この技を使ってたのを見た。初切り的な動きをしていたんだろうか?もっとも決まらず相手はうまく着地していた。 今この手が出たらどんな決まり手になるんだろう。片手だけ持てば一本背負いで決まり。両手を持っていたら?もっとも此れは相手がひっくり返ってなくても普通の背負い投げでも言えることで、両手を持って投げたらどう決まり手をつけるのか?おそらく一本背負いだと思うが、もろ手背負いを復活すれば話は早い。とはいってももろ手背負いや逆手投げが出ることはめったに・ほとんどないだろうから、それに備える必要もないか。 8.すくひなげ 本文: ○ればまき○まる こしひねりのてに○ コメント イラストを見ると、確かに掬い投げだけど、ちょっと雰囲気が違いますね。形的には呼び戻しに近いような掬い投げが描かれています。時葉山が時呼び戻しをとってもいいような掬い投げを打っていました。30年ほど前の話ですが。 柔道にも掬い投げはありますが、これは相撲とは全く違いますね。 |
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2007 05,19 14:38 |
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書籍名:大相撲勝負四十八手図解 1.かものいれくび 本文: 双方ほぼくてゆうにてくだけば おの?み??とうぼうがえし ??きぬかつぎほにも?つ (分からん) 5.26現在 双○同じくてやうにて くだけば おのなみまくら とうぼうがへし ○事きぬかつぎ 等にもなる コメント 鴨の入れ首 互いに相手の脇の下に首を入れあう形。勝負をつけるにはくるっと回転して反り返るそうだがまず出ない。 私はずっと鴨の入れ首はラグビーのスクラムを二人でしたような形だとばかり思ってた。これも鴨の入れ首の一首(一種)といえるだろうとは思うが典型的な形ではないようだ。 技の説明文がよく読めない。 少し分かったところがある 1行目 「ゆうにて」ではなくて「やうにて」=様にて 2行目 「おのれからとんぼうがへし」ではないだろうか? 2.むこうづき 本文: むかふづき 四十八手は勿論手くだき 手さばき???にわかつ 5.26 四十八手は勿論手くだき 手さばきさまざまにわかつ コメント 向こう付け 現在では決まり手ではない。過去の四十八手には決めリ手でないものも含まれている事もよくある。 上の例の鴨の入れ首も決まり手だけでなく、双方首が入った状態を指して言う事が多い。 半身で「向こう付け」を行うといわゆる「食い下がり」である。 3.かわづがけ 本文: かわづがけ 世人云いたふるゑまきて?しかれども河津が 仕?し?に??へる人多し、??あらず 俣野とはまうせしに河津は無双(ぶそう)の大力にて 俣野をさしあげたる時俣野河津にかけし右に かはづがけといふ・・・・ 5.26 世人云たふる名高き手也 しかれども河津が 仕初し様に○○へる人多し、さにあらず 俣野とすまふせしに河津は無双の大力にて 俣野をさしあげたる時俣野河津にかけし故に かはづがけといふ また○が手也 委は古きにつまび○也 ○○○此手は上○より○てく蛙がけといふ ○るに 河津俣野すまふのとき此手○○りし○に こんしゅうせりといへり よつて○○を持ゆ コメント 河津掛け 説明のところに、河津掛けの由来がかかれているが何が書いてあるのか もう一つよく分からない。 河津と俣野との一戦に河津掛けは現れた。この戦いは曽我物語(時代は鎌倉初期。源頼朝が山中で余興で開いた相撲大会)に出てくる話ではある。相撲は曽我物語りのメインストーリーとはあまり関係ないという話を聞いたことがある。どの道史実ではないと思われるが、時代によりどちらが掛けたかなど混乱している。最終的には俣野(悪者役)が掛けたが、河津(善玉)はものともせづごうぼ抜きに吊り上げた、その場面がこのイラストにも書かれている。掛けているのが俣野で、吊り上げているが河津の役回りである。説明文では河津が差し上げた時俣野が技を掛けたとなっている。掛けられたのを吊り上げたのか、吊られたのを河津掛けで防いだのか?まぁどっちでもいいや。 ご参考 www.city.yokohama.jp/me/totsuka/tmtnl/018.html 比較的危険な技ということで小学校などでは禁止されている。しかし実際にやってみると結構うまくかかる。足を絡ませ巻きつけるのこつ。自分の足首までうまく絡み絡んだ親指を支点にするように相手を自分の足を軸に回しながら倒すとうまくいく。もちろんタイプの異なる河津掛けもありジャイアント馬場などは相手が倒れてくれるのは前提にあるので、かなり違った形になるのはやむを得ない。 イラストでも親指まで絡んでいるので、足の力が強ければ、曲げている足を伸ばすとその足の回りを回るように相手は体制を崩す。この場合抱え上げられているので力が入りにくいのと、倒れたとき自分が咲きに落ちるかもしれないという問題点はある。 4.しゅもくそり 本文: 此類にてんかうぞりしゆもくぞり ??????? 5.26 此類 てんかうぞり しゆもくぞり なみまくら等 ○○ コメント 撞木反り 撞木とはお寺の鐘を突く棒のこと。イラストでは倒れたところが書かれているが本来は抱えて立ち上がる。そのときの形が撞木ににているのでこの名があついた。撞木反りの仲間に撞木鮫がいる。www.members.aol.com/yoshigfish/Sharks-Rays/hammerhead.JPG 柔道でいうと肩車に相当する。相撲では撞木反りはもちろん、反り技はめったに見られない。最近決まり手が追加になった伝え反りはたまにでるが、本来のそりわざとは首が重視されない点で少し違う。(外襷も首は使わない。)一方柔道では肩車は結構現れる。ただし自分が多少先についてもいいので、低い位置からもぐりこんで小さく担ぎ、反り返るようだ。下からもぐりこみに行く時点でたいてい足の裏以外がたたみに触れているので相撲ではこの掛け方は無理だ。しかし最後の反り返りの瞬間などは、おそらく相撲のそり技と共通するものがある。
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